30歳・児童図書館員と人食い鬼のアーカイヴ

30歳の児童図書館員。毎日よんだ絵本・児童書・子どもの本のこと。twitter(@hitokuioni)へ日々投稿したもののアーカイヴです。がんばれ、児童図書館員、かんぱれ、児童図書館員!

『シュヴァル』

『シュヴァル』

岡谷公二/文 山根秀信/絵(福音館書店

100年まえ、みずからひろった石を材料に、33年をかけて夢の宮殿を建てた男。『珍世界紀行 ヨーロッパ編』で知ってから数年が経ち、たくさんのふしぎでシュヴァルさんと再会した。写真も豊富で、宮殿のすさまじさを感じることができる。

『あたまにつまった石ころが』

『あたまにつまった石ころが』

キャロル・オーティス・ハースト/文 ジェイムズ・スティーブンソン/絵 千葉茂樹/訳(光村教育図書)

とくべつにきれいで、とくべつすきな本。おだやかな情熱をもちつづけて生きていけることがどんなに尊いことか。ひたむきになにかをあつめる子どもとおとなへ。

『生きものとつながる石ころ探検』

『生きものとつながる石ころ探検』

盛口満/文・絵(少年写真新聞社

ゲッチョ先生による石のコレクション。先生の本の特徴は、コレクションが絵で描かれているところである。この本においても、あらゆる石ころやそれにまつわる景観がゲッチョ先生の手によって描かれている。写真よりもよくわかります。

『うまれたよ! ナナフシ』

『うまれたよ! ナナフシ』

安田守/写真・文(岩崎書店

ぼくは二年間、ナナフシの観察日記をつけていたことがある。それでナナフシがとてもすきになった。一般にいわれているよりもながいあいだ育てることができたが、二年ともふ化させることはできなかった。この本はすごかった。感動した。嫉妬した。

『いしころ』

『いしころ』

森宏詞/作 京田信太良/絵 平光紀雄/撮影(文研出版)

わけあって石の絵本をたくさんよんでいる。なかでもこの本はとてもいいと思う。どのページもそれ一枚ずつが写真作品として具合よく、専門家の仕事だということがわかる。赤い表紙と白黒の標題紙だけでも非常な味わいを感じる。

『おにいちゃんとぼく』

『おにいちゃんとぼく』

ローレンス・シメル/文 フアン・カミーロ・マヨルガ/絵 宇野和美/訳(光村教育図書)

ああ、そうだよな、と思う。目がみえない兄をもつ弟の物語に、起伏がなくたっていい。山や谷がなくてもぼくたちはいいはなしだとちゃんとわかる。兄弟がずっとわかりあったままでいいのだ。

『ルリユールおじさん』

ルリユールおじさん

いせひでこ講談社

数年前、あるひとから届いた包みのなかにこの本があった。そのひとからの伝言のようだった。あのころ、そういった「思い」を受けとることで手がいっぱいになっていたんだと気がついた。いま、読み直して、この本そのもののうつくしさをやっと感じるから。